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KFM 2.18 リリース
KFM 20 周年ということで現時点までに実装した機能をリリース。
前回の節目となった KFM 2 以降に追加された機能は主なものだけでも、キーディスプレイ、ガード方向パラメーターの大幅な拡張、XInput と Raw Input への対応、マルチスレッド化、EX 必殺技対応、凍結エフェクト追加、エネミーの強化 (DEFENSIVE ENEMY)、サバイバルモード追加、となっていて多くの機能を追加することができた。
主な変更点は以下の通り。
ヒット後の状態指定
簡単に言うと「強制立たせ効果」のある技を作るための機能。
強制立たせ効果はスト III でも使われているくらい古いゲームシステムで、近年の格闘ゲームでも多く使われている。アッパーのような下から突き上げる技に付与されることが多く、屈み状態では当たらない攻撃を当てられるようにしたり、技の動きに応じた自然な食らいモーションをとらせたりすることができる。
状態指定には「屈み」もあるので「強制屈ませ」効果を作ることも可能。
ただ、攻撃が当たりづらくなってしまうので使われるケースは少ない。
「KFA なら相手操作を使って強制立たせ相当のことができるのでは?」と思う人がいるかもしれないが、相手操作は「相手を自分が定義したモーションに飛ばす」という機能なので、本来の食らいモーションに定義されている音声やエフェクトは全て無視されてしまうし、空中にいる相手に当たってしまったときのことも考えなければならない。相手操作は強力な機能だが副作用も大きいので使わないで済むならそれに越したことはない。
ワールドモード
拡張エンジンが作られたとき、ゲームシステムに関する機能は大量に追加されたが、ストーリーに関連する機能はほぼ追加されなかった。ナックラーは長いこと KFX の機能不足に悩まされてきたのでゲームシステム偏重になってしまうのは仕方がないし、ストーリー関連の機能を追加するにしても既存キャラとの兼ね合いやスキンとの連携といった技術的な問題もある。
そこで、なんとか疑似的なストーリーモードを簡単に追加することはできないか、ということで生まれたのがワールドモード。仕組みは至って単純で、スタートボタンを押しながらキャラクターを選択するとワールドモードに切り替わり、選択したキャラクターと同じワールドに所属しているキャラクターだけが出現するようになる。
ワールドモードで使うパラメーターには「ワールド名」と「ランク」があり、これはキャラクターのフォルダー名を使って設定を行う。例えばストリートファイター II をワールドモードに当てはめると、
ryu@sf2 ken@sf2 e.honda@sf2 chun-li@sf2 blanka@sf2 zangief@sf2 guile@sf2 dhalsim@sf2 m.bison@sf2#4 balrog@sf2#3 sagat@sf2#2 vega@sf2#1
このようなフォルダー名になる。ワールド名による出現キャラクターの絞り込みと、ランクによる出現順の制御が行われるので、最後の方にボスキャラが出てくるタイプの COM 出現テーブルを再現するくらいのことはできる。
書式など詳細な仕様についてはマニュアルを参照。