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Switch Lite は十字キーで斜め入力ができない欠陥品
昔から携帯ゲーム機を愛用しているが、スマホ普及の流れもあり Nintendo 3DS、PS Vita ともに後継機が登場することなく終了してしまった。となると、Nintendo Switch を携帯機代わりとして使うしかないが、携帯機として見るには大型な Switch は 398g もあり、重量級の New 3DS LL でさえ 329g なので、持ち続けてプレイするには少ししんどい重量。そこで Switch Lite (275g) を購入することにした。
液晶保護シートの貼り付けや本体アップデートなどの準備を終え、同時購入したアニコレのストリートファイター ZERO 3 を起動して異変に気づいた。コマンド技が出ない。それ以前に斜めジャンプといった基本的な動作すらおぼつかない。
技が出ないときはキーディスプレイを見るのが早いので、トレーニングモードを選択し十字キーをグリグリ回してみると…。
コマンド技が出ない原因は「斜め入力が認識されていない」という至極単純なものだった。買ってしまったものはしょうがないので補助パーツなどを使って改善を試みることにした。
アナログスティックカバープラス
一番最初に登場した (と思われる) Switch Lite 用の十字キー入力補助キット。
早速、トレーニングモードを起動して確認。
大幅に改善されたものの、たまに斜め入力が抜けてしまうのでシビアな入力が求められる格闘ゲームではちと厳しい。十字キーが大きいので上を押す際に指がアナログスティックに引っかかることがあったり、端の盛り上がった部分の突起に指が食い込んで痛かったりと、細かい問題もある。
アナログエイムアシスト SW
古いタイプのゲーマーなのでアナログスティックを使った操作には消極的だったが、実際に使ってみると思った以上に技が出る。さっさと十字キーを使うのは諦めてスティック操作に切り替えてしまうのもありなのかと思ったが、ダッシュコマンドのような素早い入力はストロークの深いスティックだと厳しい。それなら強制的にストロークを浅くしてしまえということで、エイミングアシスト用のウレタンリングを試してみることにした。
ダッシュは入力し易くなったものの、逆に必殺技コマンドが入力しづらくなってしまった。固い素材だと浅く、柔らかい素材だと深くなってしまい調整が難しい。
商品の性質上、消耗品に分類されるので、仮に気に入った商品が見つかったところで定期的な買い直しが必要となり、生産終了されたら目も当てられず継続性の面で厳しいという結論になった。
Switch Lite 専用アシストキャップ
アナログカバースティックプラスと同じ、十字キーに被せるタイプの商品。
「アナログスティックカバープラス」とほぼ同じ結果となったが、指がアナログスティックに引っかかるといった諸問題が無い分、こちらの方がいいのかもしれない。
携帯モード専用 十字コン
Switch Lite の十字キーをこねくり回したところでどうにもならないことが分かったので、Switch 本体と HORI の十字コンを買って強引に幕引きとすることにした。
十字キーが大きいため、回転系のコマンドは指を大振り気味に動かさないと入力が漏れてしまうことがあるが、操作感は概ね良好。全体的にパチモノのような安っぽい作りで、ボタンの手触りや押しごたえが純正品と大きく異なる。オミットされた各種センサーの分だけ軽くなっているので、右側に装着した純正コントローラーとの重量バランスが悪い。また、装着部分の遊びが大きいのか、十字コンの方だけを持つと本体の重量で折れそうになる。
グリップコントローラー Fit
記事を書いた後にグリップコントローラーなるものが発売されたので追記。
十字コンと違い、左右セットのコントローラーとなっているので重量バランスが良く、しっかりとした作りになっている。ただ、十字キーやボタンにグリップ部と同じ硬いプラスチック素材が使われているので、手触りや押したときの感触はあまりよろしくない。十字キーが大きいことに関する問題は十字コンと同じ。
当初の想定では「斜め入力が改善されたハッピーエンド」となるはずだったが、結果は「色々な方法を試すも改善することなく出費だけがかさんだバッドエンド」になってしまったので、そのままお蔵入りにするつもりだったが、作業過程を撮影した写真を供養する意味も込めて記事を書くことにした。
※Switch Lite は 2019 年 12 月に購入したものなので現在のモデルだと改善されている可能性あり。