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リアルアーケード Pro.N HAYABUSA を三和電子のパーツに換装する
RAP の商品レビューを見ると度々「斜めが入りにくい」と書き込まれているが、実際に使ってみるとたしかに斜めに入れたつもりでも反映されていないことが多い。
この問題については 4Gamer.net の「隼レバーはなぜ斜め上に入りにくいのか」という記事にまとめられていて、
各パーツブランドごとの操作感の違いが、ファンの間で語られる機会も増えてきた。
「三和電子製レバーと比べて、隼は斜め上に入りにくい」という意見などは、その代表と言え、そこには実際にどんな理由があるのか、気になっている格闘ゲーマーも少なくないのではなかろうか。: (中略)
構造的に斜めが入りにくいというより、むしろ上下左右として認識される範囲が (三和レバーと比べて) 広いんだと思います。そこはもう、慣れと練習で克服していただくしかないかなと。
公式見解としては「そういう作り」ということらしい。レバーをかなり深く入れないと認識されない状態は練習でどうにかならなそうだったので、ゲームセンターでお馴染みの三和電子製パーツに変えることにした。
注文したパーツは以下の通り。
パーツ | 型番 | 備考 |
---|---|---|
レバー | JLF-TP-8YT-SK | 平鉄板モデル |
ボタン | OBSF-30 | |
ボタン (小) | OBSF-24 | OPTION ボタン用 |
レバーだけ交換すれば済む話ではあったがボタンもついでに交換することにした。
蓋を開ける
WARNING
このシールを剥がさないでください。
剥がした場合は保証の対象外と
なりますのでご注意ください。
Warranty void if removed.
剥がした箇所は養生テープなどでペタペタやっておくと綺麗に仕上がる。
レバーの交換
レバーを外すと内側にも取り付けられていたディスクが出てくる。ディスクは内側と外側で計 2 枚あり両方とも下側がツルツル面で上側をザラザラ面という向きでセットされていた。
ボタンの交換
まずボタンを外す前にコネクタを抜かなければいけないが、個体差なのか固く挿さっているものがあるのと、ケーブルが掴みづらいこともあってコネクタを抜く作業は意外としんどい。
ボタンも簡単には外れないので、外す際のコツを書いておく。
- ボタンを裏側からやや強く押すと「カチッ」という音とともにボタンが少し浮いた状態になる。
- ボタンを裏側から軽く押しながら片方のツメを押すとボタンの片側が浮く。
- もう片方のツメも同じように押してやるとボタン全体が浮く。
- ボタンが外れるまで同じ作業を繰り返す。
コネクタ接続時にボタン中央にある部品がガクッと動いてしまうので、反対側からボタンを押しながら挿し込むと奥まで挿すことができる。
ボタンを全て外してしまうと配線が分からなくなってしまうので、ひとつずつ交換するのがおすすめ。
換装記事の中には「ボタンの側面にある突起は削らないと入らない」と書かれていたり、逆に「削らなくても入る」と書かれていたりで、どっちが正解なのか戸惑ったが、実際に付け替えてわかったのは「どちらも正解」という結論だった。
どういうことかというと、削らなくても入るがきつめなので強く押し込まないと入らないのと、押し込んだ際に天板によって突起が削り落とされるので、事前に削っておいたほうが綺麗だろうし、削らなくても入れることはできる。
換装結果
元の色と同じパーツにしたので目立った変化はないが、HORI 製のボタンはマット加工になっているのでボタンの見た目は結構違う。
で、肝心の使用感は意識して斜めに入れたときに取りこぼされることがなくなったのと、HORI 製のボタンはストロークが浅すぎたので好みの押し応えになったりで、概ね満足。
思わぬ副作用は操作音が静かになったこと。静かといっても静音モデルのような静かさではないが、交換して元のパーツがうるさかったことに気が付いた。
その後
換装したボタン周辺を見てみるとボタンの突起によって周囲の天板が波打つように歪んでしまっていたので、再度ボタンを取り外して突起を削ることにした。
OBSF-30 は突起が 4 箇所あり、全ボタン (8 個) を削るとなると、かなりの労力を覚悟しなければならない…。
突起について調べたところ、ボタンの回転を防止するためについているものらしい。三和電子、セイミツ工業ともに主要モデルには突起がついているので、元からこれらメーカーのパーツを採用しているアケコンを買った方が交換の手間がなくていいかもしれない。とはいえ、例えば三和電子純正のアケコンは PC に対応していないなど一長一短で難しいところ。