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CT-V9 の斜め入力を改善する
CT-V9 という USB ゲームパッドがアクションゲーマーから高く評価されてたので、実際に買って使ってみたところ十字キーの斜め入力が入りづらくて困ってしまった。
ゲームパッドの作り自体は良いものなので、この問題だけで捨ててしまうのは勿体ない。ネットで対処方法を探してみると「ネジを緩める」というやり方がよく書かれていて、例えば「PC 用ゲームパッド Wiki」だと以下のように書かれている。
<方向キーの調整>個体差で特定の斜め方向が入りにくい場合は、
パッド裏面の方向キー周辺のネジ 3 本を少しだけ緩めてやると、
方向の可動範囲に遊びができて斜め入力がしやすくなる。
上手くいかない場合は全てのネジを外して部品を組み直し、
全てのネジをあまりきつくない程度に締め直してから
方向キー付近のネジの締め具合を調整すると良い。
実際に試してみると斜め入力の感度は大幅に改善されたものの、ケースも同時に緩んでしまうので、力の入れ具合によってはパッドがきしんでしまう。
ネジを締めた状態で CT-V9 の側面を見てみると、外周にある 1mm 程の溝が所々潰れて歪んでしまっていたので、普通にネジを回しただけで必要以上に締まってしまう構造のようだった。
隙間を埋めてやれば改善出来そう、ということは分かったが、問題はそこを何で埋めるのか。小さくて薄く、丈夫で中心に穴が開いている素材はないものかと色々と思案した結果、たどり着いたのがミニ四駆用のワッシャー。ミニ四駆用といっても数種類存在するので、その中でもより小さいミニワッシャーを使用することにした。ミニワッシャーの単体販売は行われていないようなので、適当なミニ四駆用パーツを買って付属の部品から入手するしかない。
ミニワッシャーの正確なサイズがよくわからなかったので、実際にはめてみるまで不安ではあったが、予想以上にピッタリはまり思わずニヤニヤしてしまった。
当たり前ながら逆さにするとワッシャーがこぼれ落ちてしまうので、基盤側を上にした状態で頑張ってケースを閉じる。一旦閉じてしまえばワッシャーは窪みにロックされるので、素早くネジを締めて作業完了。
早速、ゲームを立ち上げて確かめてみると、改善前は単純な波動拳コマンドですら失敗が多かったのに対し、改善後はヨガコマンドのような斜め入力が多いコマンドも思いのままに入力できるようになった。まぁ、十字キーの右下部分を直接押しても下や右としか認識されなかった初期状態が異常だったわけだが…。
副作用としてボタンの押し応えが少し弱くなってしまったが、サターンパッドに近い押しやすい感触になったので、これはこれで好都合。もしかするとこれが本来の押し応えなのかもしれない。
ネジの締め具合ひとつでここまで変わってしまった結果を見ると、個体差というのは単に工場出荷時に適度な締め具合になっているかどうかの差ではないかと思ってしまう。