Seaside Laboratory

Posts

PS Vita でストリートファイター ZERO 3

長らく任天堂の携帯ゲーム機でストリートファイター ZERO 3 をプレイできる環境を模索していたが、落ち着いて考えてみたら「今後も絶望的じゃね?」という結論になり、PS Vita へ移行することにした。

ことの始まりは 2002 年 9 月に発売された GBA 版の「ストリートファイター ZERO 3↑」で、このソフトの登場によって「出先で ZERO 3」という素晴らしい環境が出来上がった。

しばらくして、携帯ハードの主流は DS に移ることになったが、DS はタッチペンを主軸としたゲームが多く、格ゲーのリリース本数自体が極端に少ない。仕方がないので DS Lite に GBA カートリッジを挿す形で凌いでいたが、結局、カプコンから格ゲーがリリースされることなく DS のハード寿命が終わってしまった。

3DS はロンチタイトルに「スーパーストリートファイター IV」が入っていたので多少の期待感はあったものの、現時点にまでリリースされたのはこれ一本のみ。移植されないならバーチャルコンソールで、となったが、格ゲー黄金期に任天堂から販売されていたのは NINTENDO64 という格ゲーと縁のない絶望的なハード。

当時は対戦格闘ゲームの絶頂期でもあり、セガサターンは『バーチャファイター』、PlayStation は『鉄拳』などの格闘ゲームでハードの売り上げを伸ばしていたが、NINTENDO64 は「勝ち負けが付くゲームはマニアックになりやすい」という理由で任天堂は自社で格闘ゲームを開発しない独自路線を取った。同時期は PlayStation やセガサターンのマルチプラットフォーム作品が度々登場していたものの、NINTENDO64 はディスクメディアを不採用にしたことや、コントローラの形状といった操作体系など、他のハードと異なる面が多いことを理由に、マルチプラットフォームで NINTENDO64 に発売された作品が全くなく、対戦型格闘ゲームなどは後期になっても発売されなかった。

ひとつ前のハードである SFC のソフトがバーチャルコンソールで配信されるようになったので、「ストリートファイター」と名が付くものは全て購入してみたが、スト II シリーズであれば最低でも X がやりたいし、無茶移植の ZERO 2 は、頑張ってはいるもののやりこむにはちと厳しいクオリティ。

諦めがついたので PS Vita を購入した。ゲームアーカイブスから PS 版の ZERO 3 をダウンロードして遊んでみたが、CD とメモリーカードの読み込みで多少待たされはするものの、移植度が高くボリュームも満点なので満足度高め。以前と似た環境を維持するためだけに 2 万円程度の出費が生じたが、満足度からすれば安い買い物だった。

14 年かかってやっと世代交代。

任天堂ハードで可能性があるとしたら GBA タイトルのバーチャルコンソール配信になるが、アンバサダーで GBA のソフトが特別に配信された時の公式発表は、

これらのタイトルは、アンバサダー・プログラム参加者のお客様のみへの配信を予定しており、ニンテンドー 3DS 用としては将来も販売の予定はございません。

ということなので、望みは薄い。