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KFM でウメハラ会計士を振り向かせる

ウメハラ会計士の元ネタには印象的なカットイン演出があり、KFX 用キャラとなったウメハラ会計士にも同じ演出が付いている。

エイプリルフール企画で作られた宣伝サイト。

ただ、このカットイン、KFM では正常に表示されない。

自作キャラが自作エンジンで動かないってどういうことなんすかね。

KFX の最大スプライト幅は 288px なので、160px のスプライトを 2 枚出すことで 320px の画面幅を確保しているが、そのうちの片方が正常に表示されず欠けてしまっている。

KFX は 1 フレームに一度だけ振り向きが行われるという仕様になっていて、KFM も同じ仕様を踏襲しているが、拡張された振り向き種別を使ってカットイン演出を行うと、暗転による停止で振り向きが抑制され意図した結果にならなくなる。KFX は暗転時に飛び道具が出せないし、振り向き種別も貧弱だったので、この問題が表面化することはない。

キャラ作成中に不具合に気付いてはいたが、原因を調べて修正、なんてことをしているとネタの鮮度が落ちてしまうので、さっさとアップローダーへ投下して終わり、となった。ただ、自作キャラにカットインを付ける機会も増えてきたので、やたえもんに KFA の仕様を聞いたところ「飛び道具は発射時に振り向きが行われる」というシンプルな回答がもらえたので、その通りに実装してみたらあっけなく動作した。

ローカルにある最新版での動作。
某学生のカットインもバッチリ。

「振り向いていないのが原因なんだから振り向かせればいいんじゃないの?」と思う人もいるかもしれないが、重要なのは振り向きが実行されるタイミング、回数、条件といった部分なので、帳尻を合わせるように振り向き処理を追加すると、一見うまく動いているように見えて、動作がおかしくなるケースが出てしまう。

KFX の表面上の仕様は比較的単純だが、この明文化されていない裏仕様はかなり複雑で、KFX の機能を拡張した KFA は当然さらに複雑になっている。今後、KFA 上位互換エンジンを作るなんて難題に挑戦する人は現れないと思うので、今存在しているエンジンが事実上最後になるんじゃないかと思ってる。