Seaside Laboratory

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KFM と 3 ボタン

KFM に 3 ボタン構成のキャラに特化した専用のコマンドを追加する計画を立てていたが、最終的に見送られ、代わりに同時押し入力ボタンが追加されるまでの話。

サイドワインダー配置

KFX は KOF のような 4 ボタン構成のゲームシステムなので、コマンドには p、P、k、K の 4 種が用意されている。3 ボタンのキャラを作る際には、この中から適当に 3 つを選ぶことになるが、公式のガイドラインのようなものは存在しないので、どれを選ぶかは個人のセンスに任される。

KFX 初期の頃は k-K-P という配置が多くのキャラで使われていたが、これは KFX がサイドワインダーに対応していたことが大きく影響している。

ジョイスティックは 4 ボタン以上あるものでないとボタンの数が足りません。
サイドワインダーで遊びやすいようのにボタンを配置しました。

マイクロソフト製ゲームパッド。USB ではなくゲームポートに接続して使用する。
KFX 上でのボタン配置。空きボタンには P が割り当てられる。

k-K-P 配置には「3 ボタンが横並びになる」という実用的な理由があった。ただ、USB 接続のゲームパッドが登場し、サイドワインダーとは異なるボタンレイアウトの製品が販売されるようになると、p-P-K や p-k-K といった亜種が登場し、カオスな状況へ突入する…。

3 ボタン用コマンド

配置がバラバラになってしまったのは、3 ボタン構成のキャラに適したコマンドがないことが原因なので、専用のコマンドを追加することにした。

まずは、新たに追加するコマンドにどの文字を割り当てるのか決めなければいけないので、各エンジンのマニュアルからコマンドに使われている文字を調べる。

enemy.lst 用のコマンドも含む。

A-B-C や L-M-H (Low-Middle-High) という分かりやすいコマンドが理想だが、両方とも既存のコマンドと衝突するため使うことができない。KFX のシステムコマンドでは、小を S、大を B と表現していることと、文字の空き状況を考慮して以下のコマンドを割り当てることにした。

コマンド 意味
X 特殊
S
M
B

仮実装を行い、専用コマンドに書き換えたキャラが動作したところまでは良かったが、XPlus の s (スタートボタン) だけはケース非依存になっているらしく、スタートボタンを押す度に小攻撃が出るという冗談みたいな状況になってしまった。

頑張って拡張するのがアホらしくなってしまったのと、拡張したところで使われない可能性も十分高いので、同時押し入力用のボタンを追加し、それを 3 ボタン目として使うのが妥当なんじゃないか、という結論に落ち着いた。