Seaside Laboratory

Posts

ブロッキングアニメーションの謎

カプコンの格闘ゲームは相手が攻撃モーションに入っている状態でガード入力をすると、実際に攻撃が当たるかどうかにかかわらずガードポーズを取り始める。

ニュートラルからガードへ移行する際のアニメーション時間を確保するための措置だと思われる。

同じ防御システムに属するブロッキングは有効時間内に攻撃を受けたら成立するというシステムなので、ガードのように移行アニメーションを表示する暇がない。つまり、成立するかどうかわからないブロッキングを事前に開始することは出来ない、ということ。

ただ、ネット上で拾ったブロッキングの GIF アニメーションには移行時の絵が含まれていたので、どんなからくりを使って表示しているのか気になっていたが、ブロッキングをスロー再生している動画を見つけたことで、長年の疑問に終止符が打たれることになった。

動画はまこと (ブロッキング側) とケン (攻撃側) の対戦。

動画を見る前にまことのブロッキングスプライトを確認。

次は動画から切り出したブロッキングの瞬間。

ブロッキング直後。腕を交差している。
いつもの見慣れたポーズに変わった。

移行アニメーションはブロッキング成立「後」に始まる、というのが正解だった。アニメーションの表示時間は数フレームという短時間のため視認が難しく、体感できるほどの遅延が発生するわけでもないので、これで問題ないということになったのだろう。

ただ、X.N.D.L. のような多段技をブロッキングすると、移行アニメーションが終わる前に次のブロッキングが始まるので表示が少し変になる。

ブロッキングが落ち着くまで中途半端なポーズが続く。